北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）第１書記の妹・金与正（キム・ヨジョン）が出産を来月に控えていると推定されると、国家情報院が２９日、国会情報委員会全体会議で明らかにした。

李炳浩（イ・ビョンホ）国家情報院長はこの日、就任後初めて国会情報委員会に業務報告をした。この席で金与正の出産説が報告されたという。

セヌリ党情報委幹事の李喆雨（イ・チョルウ）議員は「金与正の腹部が膨らんでいるのを見ると、出産は５月中ではないだろうかと国家情報院は推定している」とし「相手が誰であるかは正確には分からないが、金日成（キム・イルソン）大学に一緒に通った同期生でないかとみている」と伝えた。

また国家情報院は金第１書記が今年に入って４カ月間で１５人の高官を処刑したと報告した。金第１書記の年度別の高官処刑は２０１２年１７人、２０１３年１０人だったが、昨年は４１人に急増した。

情報委員会の新政治民主連合幹事である辛京ミン（シン・ギョンミン）議員は「金正恩は異見を提示する場合、自身の権威に対する挑戦と見なし、見せしめで処刑するという恐怖政治が続いている」と伝えた。

金第１書記が今年最初に処刑した人物は林業省副相（次官級）で、山林緑化事業に不満を表したのが理由だった。続いて２月には大同江岸科学技術殿堂の設計に関する金第１書記の指示に異見を出した国家計画委員会副委員長（次官級）が処刑されたという。

李喆雨議員は「金正恩が丸いドーム型の設計を花（金日成花）型にするよう指示したが、担当者が『そのように変えれば施工も難しく期間も延びる』と話すと、『言うことを聞かない』として公開処刑したという」と伝えた。

処刑方式に関し、李議員は「人々が見ているところで機関砲を発射するスンニ派武装団体イスラム国（ＩＳ）と同じ方式」と説明した。３月には過去に淫乱動画の醜聞があった銀河水管弦楽団の総監督を含む芸術家４人が間諜容疑で処刑されたという。国家情報院は情報委に「（芸術家処刑は）北の核心指導部の家族に関する話（関与説）が流れたのが背景かもしれない」と報告した。


韓国国情院が報告「北朝鮮で１５人の高官が処刑、韓国炊飯器が大流行など」（２）