【リセットコリア】韓日対立解決、両国首脳の信頼回復がカギ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.07.22 09:15
韓日関係は簡単には治癒できそうにない重病にかかった。これまでも韓日関係は歴史問題に起因する慢性疾患を病んでいたが、両国政府はそれなりに管理療法を駆使して病状悪化を防いできた。ところがいま両国政府はそのような襟度を超え、むしろ合併症まで誘発してしまった。日本政府は韓国の産業に必要な物品の輸出を規制し、韓国政府は日本の報復に反撃の機会を狙っている。両国の国民も先を争って相手国商品の不買運動を行い憤怒と憎しみの刃を研いでいる。
なぜ韓日関係がこの様相に陥ったのか。言うまでもなく「慰安婦問題合意」と「徴用工問題判決」の処理をめぐる両国政府の衝突から始まった。日本政府は合意により設置した和解・癒やし財団解散などが国同士の約束破棄で、判決により進める日本企業の財産差し押さえなどが国際法違反だと主張する。韓国政府は被害者の要求を十分に受け入れられなかった合意は国民感情上これ以上実行できず、大法院(最高裁)が民事訴訟で下した判決は三権分立の原則上尊重するほかないと主張する。
これまで両国政府はこうした状況が発生すると外交交渉を通じて解決策をまとめた。ところが今回の場合はそうした努力が特になかった。自己主張を原則的に繰り返したり相手方の非難に熱を上げた。両国が空中戦を行う間に互いの信頼は崩れ恨みが積もっていった。その結果経済にすら相互依存関係に打撃を加える初めての合併症が発生した。