【グローバルアイ】トランプラリーの北核失踪
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.09.04 15:47
ドナルド・トランプ米大統領の集会遊説で北核が失踪した。先月30日、インディアナ州エバンズビル「米国を再び偉大に(MAGA)」の遊説で北朝鮮という言葉さえ口にしなかった。翌日、ノースカロライナ州シャーロットの政治資金募金行事でも同じ現象が繰り返された。直前行事である同月21日、ウェストバージニア州チャールストン遊説で「3カ月という短い期間に立派によくやった」と約3分間成果を自賛したこととは対照的だ。
トランプ大統領の態度はマイク・ポンペオ国務長官の4回目の訪朝を取り消した8月24日を基点に変わった。一日前である23日、フォックスニュースとのインタビューで「金正恩(キム・ジョンウン)委員長との会談は『偉大な成功(great success)』」という発言は一週間で「偉大な忍耐心(great patience)」に変わった(ブルームバーグ通信インタビュー)。北朝鮮を相手にポンペオ氏の4回目の訪朝を提案した親書外交と2回目の米朝首脳会談のカードまで切ったが、「(終戦宣言を先行しなければ)交渉が台無しになるだろう」という回答を得てからだ。
ジョージタウン大学のマイケル・グリーン教授はこれに対して「トランプ氏はもう金正恩氏が自身を信じて非核化をするだろうという単なる考えから気を取り戻したようだ」と話した。シンガポールでの体制保障と経済発展への支援という約束に金委員長が素直に非核化に着手するだろうという幻想を破り、現実に戻ったということだ。その効果はトランプ氏が中国とカナダ・メキシコを対象に貿易戦争と交渉に集中していることで現れている。60日後に迫ってきた中間選挙のためには数百億ドルの関税賦課のように直接数値を誇示するのが役に立つためだ。