【コラム】北朝鮮の美女は危険だ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.16 15:49
樹上開花という戦術がある。兵法「三十六計」の29計で、敵の力を弱めるのに活用する「併戦計」の一つだ。偽の花を本当に花に見せかけて相手を幻惑し、判断力を落とした後に目的を達成する戦術だ。
『三国志』で劉備の勢力が曹操の勢力に滅ぼされた当陽の戦い当時、命を失いかけた劉備を救った張飛の長坂橋の戦いはこの策略の成功事例に挙げられる。張飛は20人にしかならない騎兵に対し、馬の尾に木の枝を結びつけて林の中を走らせ、砂埃を立たせるようにした後、単独で長坂橋を間に挟んで曹操の軍と対峙した。曹操軍は「天下の猛将」張飛の名声に加え、後方に上がる砂埃を見て伏兵を心配し、攻撃できずに逃げた。劉備は九死に一生を得た一方、曹操は「幻惑の計略」にはめられて劉備を逃したことで天下統一の夢を果たせなかった場面でもある。