韓国の国民的ゲーム、著作権侵害で英ゲーム会社が提訴
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.11.16 11:57
英国のゲーム会社キングドットコムが韓国のゲーム会社アボカドを相手取り著作権侵害禁止訴訟を韓国で提起した。キングドットコムはこのほど法務法人広場を通じソウル中央地裁に提出した訴状で、「同じ絵柄を3つ合わせて消すアボカドのモバイルゲーム『フォレストマニア』がキングドットコムのグローバルヒット作『ファームヒーローサガ』の著作権を侵害した」と主張した。
キングドットコムはアボカドに対し、「フォレストマニア」の配布禁止と1億ウォンの損害賠償を支払うよう求めている。海外のゲーム会社が韓国のゲーム会社を著作権侵害で提訴したのは異例だ。業界では「サムスンとアップルの特許紛争がゲーム業界で再演された」との評価が出ている。
問題になったのは同じ絵柄3つを合わせて消していく「マッチ3ゲーム」だ。韓国では広範囲に人気を呼んでいる。キングドットコムが勝訴すれば韓国の国民的ゲームである「エニパン」「キャンディパン」などのゲームが訴訟対象になりかねない。キングドットコムは「ファームヒーローサガ」のほかに同じ方式のゲーム「キャンディクラッシュサガ」を発売した。「キャンディ」のユーザーは世界で1300万人を超える。キングドットコム側は「アニパン2」が「キャンディクラッシュサガ」のキャンディの形を動物の顔に変えただけで同じゲームだと主張しているという。法務法人広場関係者は、「ゲームの構成要素や細部表現が非常に似ていて訴訟に至った事案。判決結果により訴訟を拡大することも排除しないでいる」と話した。