【時視各角】韓銀総裁も輸入しなければならないのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.02.13 16:25
奇想天外な発想はたいてい行き詰まっている時に出てくる。そんなに国内で選ぶのが難しければ、この際、外国産を考えてみるのはどうだろうか。退任したバーナン前FRB議長のような人を招くということだ。インドのほか、金融強国の英国まで、外国人中央銀行総裁を輸入しているではないか。身土不二が最高だと言い張る時代はすでに過ぎた。通貨・為替レートのような分野、少数の専門家が極度の集中力を持って苦悩の決断を下さなければならない地位はなおさらそうだ。
政府との疎通、韓国市場の特殊性、通貨・為替レート主権問題などが引っかかるが、外国産は長所も多い。一つ目、派閥を考える必要がないため、人事聴聞会を通過しやすい。二つ目、政府蜜月・共感説が入り込まないため、「韓銀独立」をめぐる論争も大幅に減る。三つ目、韓国通貨政策の透明性が高まるため、国際信頼度も同時に高まる。信頼は米国の量的緩和縮小で揺れ動く最近の国際金融市場で大きな力になる。四つ目、中央銀行総裁も育成できなかったのかという痛恨の反省をする契機となり、後進の養成にもよい。韓国の金融には今、重要な2つが欠けているが、それは後任者と巨木だ。人がいないからではない。牽制と非難、縮小指向的な抑圧が支配し、金融市場が梗塞してしまったのだ。