【社説】人治でなく法治大統領選ばなくては=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.12 13:15
国民は一連の事態を契機にこれからこの地に真の法治民主主義が根を下ろすことを切実に希望している。人治や政経癒着や権力乱用や腐敗だという積弊をなくすためにこれまで多くの努力をしてきたし、多少改善されたのも事実だ。だが、政治的慣行で置き換えられている悪弊は1日で完全に一掃することは容易でなかった。そのような意味で今回の弾劾は私たちに絶好の機会を提供したといえる。朴前大統領と同じ道を歩いた後大統領や政治家には弾劾という鉄槌が再び加えられることが明白になったためだ。これ以上「慣行」という口実で人治の政治悪習を避けることはできなくなった。「日光がある時に干し草を作れ」という格言がある。今回が悪習を一掃し大韓民国が生まれ変わる絶体絶命の瞬間に違いない。
もう弾劾は一段落し、早期大統領選挙の局面が展開している。朴前大統領が弾劾されてから行われる今回の大統領選挙は特に韓国の民主主義発展の試金石になることができる。私たちは今回必ず「法治と憲法の守護者」を大統領に選ばなければならない。弾劾という不幸な事態と不幸な大統領が繰り返されないためには国民全員が目覚めていなければならない。法治と憲法守護を重視する民主的素養を備えた大統領を選出しなければならない責任がある。
一部で弾劾決定に従わないデモが続いているが、多くの国民は冷静を取り戻して日常生活を継続している。韓国の国民は類例を探してみるのが難しいほど成熟したという傍証だ。こうした底力を1カ所に集めて国民を統合して国家発展の原動力に引き上げるのはまさに次期大統領の最も重大な任務だ。