【時視各角】親朴の泥沼にはまった大韓民国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.20 15:02
ここら辺になればもう少し多くの人々が登場して考えを同じくしていたはずだ。2週間前、このコラムで書いた『モウセンゴケの中の大韓民国』のことだ。「1970年代の開発独裁時代に後退した国の品格」を回復するのに「絶望的」なほどの時間が必要だという暗鬱な見通しのことだ。「いまが国の枠組みを立て直す機会」であることは確かだが、普通の精神状態を持ってその枠組みを作り上げてくれるような人が皆目見当たらないのがその理由だ。
2週間で状況がさらに悪化した。あちこちに「酒飲んで運転したが飲酒運転ではない」という人々であふれている。世の中を騒然とさせた20歳の大学入学が取り消しになったが、その大学の総長だったという人物の言葉が「特別入学はなかった」だった。その娘の母親が一時愛用していた証拠が鮮明に残るタブレットPCをめぐり、政府与党議員と聴聞会の証人が小説のようなアリバイを作り出す(彼らがPCの持ち主だと名指しした人は2日前にそのようなことがあるだろうと予言する神通力を見せた)。