주요 기사 바로가기

【噴水台】我々の中のゲッベルス=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.17 09:32
0
悪魔を見た。いや、そうだと信じた。

多数の死亡者を出した加湿器殺菌剤加害会社オキシーのシン・ヒョンウ元代表が先月末、検察庁舎の前で被害者に謝罪した後、自分の弁護人にささやいたという発言が伝えられると、SNSは騒がしくなった。発端は12日のニューシスの報道だった。被害者の前では謝罪、裏では「私の演技はどう?」。このような刺激的な見出しでシン元代表の二重性を非難するオンライン記事が出てくると、多くのオンラインメディアがこれをそのまま引用した。人々は「悪魔」を呪い始めた。ところが本来の記事を読んでみると、匿名の検察関係者がそのように言ったという内容だけだ。検察が(殺菌剤の有害性を知りながらも販売したという)容疑を否認するシン元代表の拘束前令状実質審査を翌日に控えて軽く流した話を、当事者の反論もなく書いたのがすべて。シン元代表側は直ちに発言の事実を否認し、発言の出所とされる検察も報道後は知らないと言って後退した。しかし大衆はすでに悪魔を呪った後だった。

 
キム・ヨンハク延世大総長(社会学科)が『韓国社会大論争』(2012)ですでに診断したようにSNSは「話の戦場」になって久しい。あらゆる情報が「注目」を引くために競争をし、真実とは関係なくそれらしき話だけが戦争の勝者となる。政治的な意図であれ、ただ自分の存在感を誇示したい動機であれ、人々はこの戦争で勝利するためにあらゆるデマを広めるということだ。その過程でよく魔女狩りと変わらない人民裁判が見られる。

もともとSNSの属性がそうだというが、一般大衆の嘘を濾過しても足りない検察とメディアが共謀し、確認されていない話を広めるのを見ると、記者の一人として惨めで恥ずかしい。加湿器殺菌剤被害者に対する遺憾と加害者に対する怒りがいくら大きいとはいえ、越えてはならないラインを越えたといわざるを得ない。

アドルフ・ヒトラーが寵愛したナチスの扇動家ヨーゼフ・ゲッベルスは「怒りと憎しみは大衆を熱狂させる最も強い力」とし「扇動は偽りの一文でも可能だが、解明には数十件の証拠が必要」と語った。今回のハプニングを通じて、韓国社会に真実は何の関係ないというゲッベルスが随所にいるのを確認したようでぞっとする。ゲッベルスの時代には誰でも犠牲になる可能性がある。今は悪人のすべてが悪いといって石を投げているが、もしかすると次はあなたの番かもしれない。

アン・ヘリ・ニューデジタル室長

関連記事

最新記事

    もっと見る 0 / 0
    TOP