【コラム】海洋韓国、新たな前進基地「ラス・パルマス」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.15 15:25
私たちの心の中の永遠の「星の王子さま」である作家サンテグジュペリはこんな話をした。「あなたが船を作りたいなら、人々を集めて木材を持ってこさせて仕事を指示するようなことをしてはいけない。代わりに彼らが、あの広くて果てしない海が恋しくなるようにしなさい」と。海に憧れ恋しがって船を作り、海洋に進出しながら人類文明は飛躍的に発展できた。ポルトガル、スペイン、英国などが角逐戦を行った大航海時代は「海を支配する者が世界を支配する」という言葉が現実化された時期だった。韓国も隋と唐の数十万の海軍を撃退した高句麗、日本に船を作る技術を伝授した百済、海上王・張保ゴ(チャン・ボゴ)の活躍など誇らしい海洋強国の伝統を持ち、今でも韓国の漁船と商船が全世界の海で活躍中だ。
経済開発計画が立てられて輸出が本格化した1960年代は、韓国の遠洋漁業が本格的に展開した時期だった。1958年に6万4000ドルに過ぎなかった韓国の遠洋漁業輸出額は、1971年に総輸出額10億6760万ドル中の5%を超える5510万ドルを占めた。当時、遠洋漁業はドル箱として経済発展の礎を固めるのに大きな役割を果たしたことはもちろん、雇用創出と非修好諸国との外交尖兵の役割もしっかりやり遂げた。