【コラム】「知識財産の戦争」に備える国家戦略を立てる時=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.20 14:44
スウェーデンの発明家アルフレッド・ノーベルは1867年と1868年に英国と米国でそれぞれ特許を取得した。液体爆薬であるニトログリセリンを硅藻土に吸収させて固体化し、安全で便利に使えるように作った。これがダイナマイトの誕生だった。この特許がノーベル賞を誕生させたといえる。ノーベルは、ダイナマイトで莫大な富を創り出し、ノーベル財団を設立して100年余りの間ノーベル賞を運営してきた。生理医学・物理・化学など人類の科学発展に大きく貢献してきた。伝統的に発明と特許は、黄金の卵を産むガチョウのように富をもたらすものと見なされてきたが、今でもこの認識に変わりはない。
2011年、アップル社はサムスンを相手取って特許戦争を宣布した。サムスンがアップルのデザイン特許を侵害したということだ。これに対し、サムスンもアップルの標準特許を侵害したという主張で立ち向かった。この戦争は米国だけでなく、全世界に戦場を拡大した。この激しい戦争を通して我々はデザイン特許、標準特許という馴染みの薄い用語に初めて接することになった。
2014年には、名古屋議定書が発効した。海外生物・遺伝資源を輸入して利用する国家は、資源保有国の事前承認を得て彼らと利益を共有しなければならない。また、コンテンツのデジタル化やオンライン流通などに伴う著作権の保護も新たな話題として浮上している。