【社説】真摯な国家主義論争が見たい=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2018.08.04 13:43
金秉準(キム・ビョンジュン)自由韓国党非常対策委員長が連日、国家主義を非難している。非常対策委員長に就任した直後、彼は「文在寅(ムン・ジェイン)政権にも国家主義的な方向があちこちに入っている」と述べ、国家主義論争に火をつけた。「朴槿恵(パク・クネ)から文在寅に大統領が交代しただけで、システムは何も変わっていない」という批判だ。金秉準委員長は保守側にも矢を向けた。「朴正熙(パク・ジョンヒ)式の国家主義的成長モデルはもう機能しない」とし、市場と共同体が中心となる自律主義を代案として提示した。
論争は拡大の一途をたどっている。保健福祉部の「グルメ番組規制」方針に対して金委員長が「朝鮮時代でもないのにどうして国がいちいち食べ物に干渉するのか」と批判し、与党の共に民主党は「扇動政治だ」と対抗した。政界は「金委員長がひとまずイシューを先に握ることに成功した」と評価する。理念攻防で進歩にいつも劣勢だった保守が「国家主義対自律主義」構図を作ったこと自体が目を引くということだ。