【社説】北・ミャンマーの核コネクション、強く警戒すべき
北朝鮮がミャンマー(旧称・ビルマ)の核開発をサポートしているという疑惑が広がっている。03年には米マスコミが「北朝鮮技術者がミャンマーで活発に活動中だ」と報じ、06年には米上院外交委員会の非公開公聴会で両国間の核協力疑惑が強く指摘された。今年6月にも米上院の公聴会が同疑惑を扱い、先月、ヒラリー・クリントン米国務長官は東南アジア諸国連合(ASEAN)安保フォーラム(ARF)で両国間の軍事協力について憂慮の意を表明した。
豪州の某紙は一昨日、ミャンマーが北朝鮮の支援で核兵器の開発に向けた原子炉を建設中であり、2014年の完工を目指しているという、ミャンマーに亡命した人々の証言を報じた。もちろん両国の核コネクションが最終的に確認されたわけではない。しかし北朝鮮の前歴を踏まえれば、可能性は高いとみられる。北朝鮮がイラン・パキスタンとミサイルや核開発のため協力してきたのはすでに確認済みの事実だ。