人口6億超のASEAN、韓国にとって大切な交易・外交パートナー(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.12.09 13:58
専門家たちはまた、長期的観点に立った対ASEAN戦略が必要だと口をそろえる。そのうちの1つは韓国の経済発展のノウハウを伝授することだ。韓国開発研究院(KDI)がミャンマーで推進しているミャンマー開発研究院(MDI)は良い事例だ。韓国科学技術研究院(KIST)はベトナムでベトナム科学技術研究院(VKIST)の設立を支援している。セマウル運動もASEANの低開発諸国にとっては魅力的だ。ASEAN諸国がセマウル運動と類似の政策を進めるためには、韓国の政府レベルの支援が必要だ。
韓国経済に占めるASEANの比重は、いち早い経済成長率と同じぐらい急速に拡大している。韓国の海外投資規模でもASEANは米国と中国に続き3番目で、昨年は38億ドルに達した。特にASEANの建設市場は韓国の建設企業に着実に孝行息子の役割を果たしている。建設受注額の規模は昨年143億ドルで、中東に続き2位を記録した。
ASEANの立場でも韓国は5番目に大きい交易相手国だ。5年ぶりに再び特別首脳会議が開かれるのも、こうした双方の急速な関係の発展を反映したのだ。日本の場合、2003年に続き10年ぶりとなる昨年に特別首脳会議を開いた。チェ・ジョンムン韓国・ASEAN特別首脳会議準備企画団長は「韓国がASEANに対して持っている固定観念から打ち破らなければならない。もはや多文化家庭、移住労働者、韓流に熱狂する人々とだけ認識していてはいけない」として「5年前のASEANの全体経済規模は韓国と似ていたが、今は2倍以上大きくなった。今後数年で中国の半分に近い規模に成長するだろう」と話した。