感染・一般患者が同じ病室で「危険な同居」=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.15 15:02
14日午前、ソウル江北(カンブク)のある療養病院5階にある6人部屋。5人の患者のうち2人は自発呼吸ができず首にチューブをつなげているためか痰のからむ音がする。すぐそばの3人の患者はベッドに横になったまま天井を見上げている。気管支挿管の患者は肺炎菌をうつす危険が大きいのに、別の病室を使っていない。病院関係者は「別途に入院する場所がない。大学病院は(基準が)決まっていて管理できるが、ここでは大変だ」と話した。
この日の午後、別の療養病院9階の病室に行くと、40代と見られる女性ヘルパーが寝たきり状態の認知症患者の用便を片づけている。隣のベッドの高齢患者が動くと、急に身体を回した。便を片づけていた手で、患者を支えながら病室を出た。高齢者施設(療養病院・療養施設)が病原菌の感染に脆弱であることが明らかになった。中央日報が高齢者施設10カ所を点検した結果だ。世界で最も耐性が強い肺炎球菌が検出されてもおかしくない環境だった。キム・ジスク馬山(マサン)大学保健行政学科教授は「大学病院級でも感染病管理がどんぶり勘定的な所があり、療養病院は言うまでもない」として「療養病院は免疫性が落ちたり呼吸困難に陥ったりしている患者が多く、病原菌に対し非常に脆弱な状況」と診断する。