半分が非正社員、育児休業考えられず結婚・出産あきらめる=韓国(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.09.30 16:41
科学技術者は40-50代に自分の経歴と専門性が対外的に認められる。学校で教授として、研究所で責任・選任級研究員として肩書を得る時期でもある。2012年現在、この時期に属する50代以上の男性科学技術者は約3万5000人。一方、50代以上の女性科学技術者は約3500人にすぎない。多くの女性科学技術者は「よほど強い気持ちがなければ男性に比べて女性が科学技術者として成功するのは難しい」と口をそろえる。
特に出産と育児問題は大きな負担だ。2011年に梨花女子大のパク・ヨンイル教授らが女性科学技術者251人を対象にアンケート調査をした結果、女性科学技術者のうち62.8%(158人)が退職について悩んでいた。うち40%はその理由に出産と養育を選んだ。その大半が30、40代の正社員女性科学技術者だった。
化学製品を使う職群は特に妊娠と同時に職場を変えたり、辞職するケースが多い。胎児への影響を心配するからだ。出産しても子どもを預けるところもない。兪承希議員によると、KIST、ETRI、航宇研、原子力研などは常時、勤労者数が500人を超えているが、依然として職場の保育施設が設置されていない。イ・ヘスク所長は「安定した研究のためには児童の教育に対して機関が責任を負う姿勢が必要だ」と指摘した。