ノーベル文学賞にベラルーシの女性作家…戦争の惨状伝えた「声の小説」で名声(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.09 08:48
アレクエービッチ氏は新聞記者出身らしくジャーナリズムの文を書く技法を作品に溶かし込んできたという評価だ。1991年に解体されるまでソビエト連邦で起きた悲劇的な事件についての一種の年代記を構築してきた。第2次世界大戦、アフガニスタン戦争、86年のチェルノブイリ原子力発電所事故などだ。このために彼は数千人の子供や女性などをインタビューした。
ダニウス事務総長はそんなアレクシエービッチ氏の活動について「旧ソ連と連邦解体後の個人の魂の地図を描くというほどの作業」と評価しながら「だがその内容は事件の歴史を記述するのでなく、その事件を体験した人間感情の歴史、魂の歴史」とつけ加えた。彼はまた「以前まで見られなかった新しいジャンルを開発した」と説明した。数百人の肉声が生き生きとあらわれた声の小説(Novels of Voices)、作家自身は「小説-コーラス」と呼ぶ新しい形式の文を書くことを開発したという話だ。