韓国、1世帯あたり負債5994万ウォン…消費を抑えて黒字
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.15 12:42
キムさん(57)は2年前、住宅担保貸出3000万ウォン(約320万円)を受け、小さな食堂を始めた。客は多くなかった。店舗賃料に公課金、材料費、人件費まで月々の費用を差し引けば残るお金はわずかだった。客が入らず赤字となる月も多かった。それでも店を閉めることはできないものだ。その間、キャピタルから1500万ウォン、カード会社から900万ウォンと、負債は2400万ウォン増えた。キムさんは「廃業しようとしても負債の返済がさらに難しくなりそうで、とりあえず続けている」と話した。
家計の状況が1年前に比べて厳しくなったことが分かった。緊縮して黒字幅を増やしたが、資産より負債の増加ペースが速い。統計庁・金融監督院・韓国銀行(韓銀)が14日に同時に出した「2014年家計金融・福祉調査」の結果だ。国内2万世帯を標本調査をした。
調査によると、昨年の1世帯の平均収入は4676万ウォン、支出は3151万ウォンだった。残るお金は1525万ウォンと、1年前に比べ177万ウォン増えた。しかし暮らしが良くなったと解釈するのは難しい。所得が以前のように増えない中、支出を抑えて黒字幅を増やしたからだ。