韓国の文在寅（ムン・ジェイン）大統領が３日、国軍機務司令部を根本的に再編し、新しい司令部を創設することを指示した。１９９１年にユン・ソクヤン二等兵の民間人査察暴露事件で国軍保安司令部から国軍機務司令部に名称が変更されて以来２７年ぶりとなる。

また、イ・ソック機務司令官を任命から１１カ月で交代することにした。後任にはナム・ヨンシン陸軍特殊戦司令官が任命された。休暇中にもかかわらず改革案の報告を受けた日の翌日に人的刷新と組織改編を決定したのは、それだけ文大統領の機務司令部改革意志が強いという解釈が出ている。

青瓦台（チョンワデ、大統領府）の尹永燦（ユン・ヨンチャン）国民疎通首席秘書官は３日の記者会見で、「文大統領は前日（２日）建議された機務司令部改革委員会改革案と国防部長官の機務司令部改革案を検討した後、現機務司令部を再編して過去と歴史的に断絶した『新しい司令部』を創設することを指示した」と明らかにした。続いて「新しい司令部の創設準備団の構成と司令部設置の根拠規定の大統領令の制定をできるだけ迅速に推進するよう指示した」と伝えた。

青瓦台関係者は「司令部の地位は維持するものの、名称を含めて役割など具体的な改革内容が確定する」と説明した。新しい司令部の名称には国軍保安防諜司令部、国軍情報支援司令部などが挙がっている。