【コラム】韓国の外交には今が機会だ(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.20 13:26
強要された不乱は実際に危機が迫ればすぐに崩れる。エリート官僚の献身は合意した政策を自身の政策として受け止める場合に可能だ。討論らしい討論なしには不可能なことだ。一方的に指示し、それに機械的に従う今のような風土で真の忠誠は期待しにくい。
韓国の外交問題に対する最大の責任は当然、討論のない意思決定構造を作った大統領自身にある。国務会議で、青瓦台首席秘書官会議で、外交安保部処長官会議で、国家安全保障会議(NSC)で討論らしい討論、まともな討論が一度でもあっただろうか。上の人は討論を口実にして一方的に指示し、下の人は熱心に書き取っただけだ。エリート官僚が自負心と自尊感を持って討論に積極的に参加し、これを通じて他人の政策でなく自分たちの政策が作られる時、対外政策はもちろん、他の政策も安定して生命力を持つことができる。