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【社説】恐怖の円安ショック、韓国経済まひさせかねない

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.30 08:32
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円がついに100円=800ウォン台に落ちた。韓国政府が心理的抵抗線としていた900ウォン台水準は28日に空しく崩れた。ウォン円相場が800ウォン台に落ちたのは7年2カ月ぶりだ。最近の「円安ショック」は韓国経済の最大リスク要因になっている。円安が今年の韓国の成長率を2%台に引き下げるとの見通しも出ている。

今回の円安は過去と大きく違う。まずスピードが過度に速い。円に対するウォンの価値はアベノミクスが本格化した2012年6月からの2年11カ月間で68%上がった。日本と海外市場で宿命のように争っている韓国企業の立場では対処する時間がそれだけなかったという話だ。自動車、船舶、石油化学…。韓国の主力輸出品目はすでに大きな打撃を受けている。1~3月期の輸出が前年同期より2.8%減ったのも円安のショックによるところが大きかった。

 
2番目に今回の円安は日本政府の意図的戦略の結果だ。「近隣窮乏化政策」という批判にもかかわらず、無制限の金融緩和で作り出した円安だ。日本の輸出が回復した分だけ競争関係である韓国の輸出が縮小するほかない構造だ。3番目、日本の格付け下落で円安の構造的長期化の兆しが明確になったということだ。それでも日本は当分量的緩和措置を中断する兆しがない。こうした傾向が続けば来年にはウォン円相場が800ウォン台を下回りかねないという見通しも出ている。

一部では企業がいつまで為替相場に依存するのかと企業競争力強化を求める。もっともな言葉だ。しかしそれも程度の問題だ。為替相場の変動幅が最近のように常軌を逸した時は格別の対策が必要だ。急速な円安ショックはすでに特定の企業や産業を超え、輸出、観光、消費など私たちの経済全般に深くしわ寄せとなっている。

韓国銀行と政策当局は手段がないという話ばかりしている時ではない。大規模通貨政策で対抗しなければならない。金利引き下げを含めたあらゆる手段を絞り出す時だ。右往左往して時期を逃してはならない。急速な円安ショックが韓国経済をまひさせた後では百薬が無効になりかねない。

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