【コラム】「事業報国」の精神、継承しよう=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.26 17:15
今の大韓民国の状況はどうだろうか。「企業家精神が不足している」「挑戦的な精神が不足している」「大企業と中小企業の共生が不十分だ」など数多くのイシューがあふれ出ている。さらに最近では、一部企業の不正・違法や社会的情緒に反する非倫理的行為などによって企業家に対する尊敬や信頼は真っ逆さまに落ちている。これは民間企業だけに限らない。公企業のモラルハザードは、いつのまにか新聞の常連メニューになってしまった状況にまでなった。今、私たちが事業報国の精神をまともに敬っていたとすれば、このようなイシューは発生することもなかっただけでなく、これを解決するために数多くの社会的費用を支出する必要もなかっただろう。
企業・企業家に対する国民の不信が高まっていくこの頃の状況を見ると、私たちが真の企業家マインドやチャレンジ精神、そして社会・国家・人類に寄与する事業報国の魂をまともに継承できていないという気がする。事業報国は昔の古くさい単語ではなく、今、大韓民国でもう一度育てなければならない崇高な哲学であり精神だということだ。
独立活動家の歴史的精神と企業家の事業報国精神は、学校で学ぶ子供たちにも大韓民国で何をして生きていくべきかについて慧眼を提示してくれる。企業家はこれを一層発展させて、素晴らしい大韓民国を後世に譲るという歴史的役目を実践しなければならないだろう。それでこそ尊敬と賞賛を受ける企業として新たに出発することができる。