【コラム】「事業報国」の精神、継承しよう=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.26 17:14
中国の上海には大韓民国臨時政府の遺跡がある。今日の大韓民国の存在を導いた場所なので、大韓民国の国民ならば誰でも上海臨時政府の遺跡を訪問する前には期待と興奮で胸がふくらむ。国史の時間に少なくとも1度ぐらいは聞いてみたこともあり、一層期待する。だが訪問後には、こうした期待と興奮の感情はすぐに崩れる。むしろ心の片隅が穏やかではなくなり、なぜか苦々しい感じすらする。まず臨時政府遺跡の周辺に行っても臨時政府の建物がどこにあるのかそのまま見過ごすほどよく見えない。入口もみすぼらしいことこの上ない。訪問客数も多くなく、予算の問題がいつも提起されており、そうするうちに閉鎖の危機といった話も絶えない。韓国の子孫たちの無関心によって独立活動家の歴史的精神が継承できなくなれば、これはまことに憂鬱なことだ。
この頃、上海臨時政府と似たような待遇を受けているのが「企業家精神」ではないかと思う。私たちは果たして企業経営の歴史的価値観をまともに継承しているだろうか。