実験成功時には核兵器の小型化も可能…南北の均衡崩れる恐れも
北朝鮮の2回目の核実験で、韓半島における南北間の戦略バランスが崩れる可能性が指摘されている。一般的に2回目の核実験に成功すれば核兵器を本格生産できる技術的な基盤を持てるとみるためだ。2回目の核実験は核兵器小型化と質的な改善のためのテストだ。それで垂直的核拡散という。これに対し初めて核兵器に接する1回目の核実験は水平的核拡散という。
最近のケースを見ると、インドは1974年に1回目の核実験に続き、98年に2回目の核実験を実施した後、核兵器を小型化した。パキスタンも80年代半ばに核物質を抜いた核爆発装置の爆発実験を20回にわたり実施した。これを基に98年に本当の核実験を行った。パキスタンはこの際に核兵器を小型化した。2006年に続き2年ぶりに2回目の核実験を行った北朝鮮も同じプロセスを経るものとみられる。今回獲得した核データは核兵器の安定性と兵器としての信頼性を確保するのに重要な資料となる。