映画のようなことが中国で現実化することも起きている。中国光啓科学は６日、中国・深セン市の公園で世界初の個人用飛行装置「ジェットパック」の試験飛行を行った。別名「アイアンマンスーツ」と呼ばれる装置だ。この会社は「プロペラ２個で推進し最大体重１２０キログラムの人を載せ最大高度１．５キロメートル、最大時速８０キロメートルで４０分間飛行できる」と紹介した。

◇ドローン・生体認識…分野分かたず科学崛起

このように科学分野でノーベル賞受賞者を輩出した中国の先端技術は航空・宇宙・無人航空機（ドローン）・軍事・高速鉄道・生体認識など分野を分かたず世間の注目を集めている。過去には単純な「製造基地」にすぎなかった中国の「科学崛起」だ。

中国は９月に世界最高速度の時速６１８０キロメートルの極超音速航空機の飛行試験にも成功した。先月にはボーイングとエアバスが市場を二分する旅客機市場でＡＲＪ２１－７００を初めて顧客に引き渡した。韓国科学技術企画評価院（ＫＩＳＴＥＰ）は航空・宇宙分野で中国が韓国を４．３年先行していると分析した。

アマゾンやグーグルも参入するドローンはすでに世界市場を中国が牛耳っている。２００６年に創業した中国ＤＪＩが世界の小型ドローン市場の７０％を占めている。２０１３年にだれでも簡単に操作できる航空撮影用ドローン「ファントム」を世界で初めて発売したおかげだ。ＬＧ経済研究院のイ・チョルヨン研究委員は、「ドローン分野で中国は“偽物王国”ではなく世界を先導する水準に上がった」と分析した。

専門家たちは絶えず研究開発することで中国との技術格差を広げる以外には方法がないと口をそろえる。現代経済研究院のハン・ジェジン研究員は、「繊維・バイオ技術の合同作品であるゴアテックスのような融合新産業発掘に果敢に飛び込まなければならない」と助言した。技術経営経済学会のイム・チェソン会長は「モバイル医療情報サービスのような産業のデジタル化が必要だ。このためには過去の伝統産業に適用された規制に大幅に手を加えなければならない」と話した。中国内需市場で現地需要を掘り起こす「メイド・フォー・チャイナ」で逆攻勢をかけるべきとの注文も出ている。西江（ソガン）大学国際大学院のキム・シジュン教授は、「相対的優位を占めることができるデザインやアイデアなどのソフトパワーを育てる必要がある」と強調した。ＫＯＴＲＡ中国事業団のチャン・ビョンソン団長は、「Ｋビューティーブームに乗って成長したコスマックスのように徹底的に現地消費者の嗜好に合わせローカライズした商品とサービスを出せば勝算は高い」と話した。


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