【時視各角】「セウォル号の真実」は大統領の義務だ=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.04.20 14:40
今、私たちは知らないことがあまりにも多い。海洋警察123艇のキム・ギョンイルはなぜ「現場に到着するやいなや『飛び降りろ』と退船放送をした」という偽りの記者会見をしたのか。単に個人の責任を免れようとしたのか。でなければ海洋警察の上層部で初期対応の失敗を隠そうとしたのか。セウォル号から上がってきたノートブックのハードディスクの「国家情報院の指摘事項」ファイルはまた何なのか。
「合理的な疑い」などを執拗に追跡した『セウォル号、その日の記録』には、沈没当時の青瓦台(チョンワデ、大統領府)国家安保室危機管理センターと海洋警察本庁状況室の間で行き来したホットラインの録音記録が出てくる。VIP(大統領)報告に、映像の確保に恐ろしいほど執着する青瓦台とその執着に踊らされる海洋警察状況室の姿から、私たちの命の価値を類推するほかはない。その様子から、ただVIPだけが疑惑を解消する権限を持っていたことを直感するほかはない。