<メイド・イン・チャイナの逆襲>高速鉄道・航空機・スマートカーでも競争力(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.16 11:51
韓国企業は「メイド・イン・チャイナ」の攻勢にいまや生き残りを心配しなければならない境遇となった。世界の自動車メーカーに部品を納品するA社は最近国際展示会に出品された中国製品の仕様を見て怖じ気づいた。A社が数十年間蓄積した先端加工技術とほとんど同水準で価格は半額だった。中国企業のブースに海外のバイヤーが集まったのに対し、A社のブースは人がまばらだった。この会社の役員は「何年か前に引退したエンジニアが設計図面をそのまま持って行って渡したのではないかという疑いを持つほど。製品開発初期に問題があっても時間が過ぎれば再びこれを直して提供するのでバイヤーも結局中国製を求める」とした。
韓国の主力輸出品目であるスマートフォンやテレビは中国の後発走者から直接的な脅威を受けている。市場調査会社のガートナーによると、7~9月期の世界のスマートフォン市場シェアでファーウェイ(7.7%)、レノボ(4.9%)、シャオミ(4.9%)が3~5位を占めた。これら中国企業3社のシェアは17.5%でアップルの13.1%を上回り、サムスン電子の23.7%に迫っている。LG電子は5位圏外に押し出された。
テレビの場合、サムスンとLG電子を筆頭に韓国製のシェアが31.7%で1位を維持している。だが、中国は日本を遠く引き離しシェア27.2%でついてきている。中国製は技術力に価格競争力まで備えているのが強みだ。普及型の超高画質(HD)テレビは韓国製品より20~30%安い。韓国でテレビを発売したTCLの関係者は「品質にこだわる米国でもシェアを増やしている。サムスンやLGの製品と比較して、性能やデザイン面でほとんど差がない」と自信を見せた。