ファンド運用するロボアドバイザー、アルファ碁ではなかった=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.28 09:39
特許情報を活用したロボアドバイザーサービス専門会社ウィズドメインのキム・イルス代表も韓国のロボアドバイザーファンド市場の現実を指摘する。キム代表は「韓国で発売されたロボアドバイザーファンドは多様性が劣り、似たようなアルゴリズムを使う資産配分型がほとんど。主に上場指数ファンド(ETF)に投資するパッシブファンドで、高収益よりは安定性に焦点が合わされていて顧客が期待するほどの収益を収められずにいる」と説明した。米朝間の緊張の高まりに韓国の金融市場が調整を経たこの1カ月にロボアドバイザーファンド(マイナス0.67%)がKOSPI(マイナス3.75%)より善戦したのも同じ理由だ。高収益よりはリスク管理に焦点が合わされた韓国のロボアドバイザーファンドの特徴をそのまま示している。
KB資産運用マルチソリューション本部のホン・ユンギ本部長は、「米資産運用会社ツーシグマの場合、大型マート駐車場の衛星写真、オンラインショッピングモール上位品目リストのようなビッグデータを活用してロボットマネージャーが銘柄を選び投資する技術を実際のファンド運用に適用している。顧客はこうしたビッグデータ基盤のロボアドバイザーファンドを期待するだろうが、韓国の現実はそうではなく技術的にさらに進展しなくてはならない」と指摘した。「人間対ロボット」の競争を語れるほど韓国のロボアドバイザーファンド技術や市場が定着していないという意味だ。