【噴水台】2日前のことを、あなたはどれくらい記憶していますか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.06 14:59
2カ月が過ぎた。一昨年、この欄を通して紹介した「2日前日記」のことだ。人の脳は、年をとるほど短期記憶を長期記憶に変えて保存する能力が落ちるという。記憶力の弱化を遅らせる方法として日本の白澤卓二博士がすすめたのが、当日ではない2日前のことを記憶して日記を書くという習慣だ。6月初めに日記を書き始めた。漢字で「再昨(一昨日)日記」と、もっともらしい名前もつけた。
最初から難関だらけであった。1カ月でもないほんの2日前の私の一日が、これほどぼうっとするとは予想もできなかった。お昼を誰と食べたのか、夕方はどのように過ごしたのか、いくら頑張っても思い浮かばない場合が多かった。職場の同僚4人で外部の要人とお昼を食べたことまでは思い出すが、私たちの側の4名中の1人がまったく思い出せないこともあった。1時間以上記憶の迷路をさまよって、外部要人がくれたパンフレットをある同僚が一緒にそろえてきたという事実が頭をかすめた。その瞬間の対話と場面を生き返らせて初めて顔と名前が明確に分かった。試験で100点でも取ったかのようにうれしかったし、一方では、こんな状況になってしまった記憶力が悲しかった。告白するなら2カ月分のうち3分の1程度は、日程を別に記録しておいた手帳をカンニングしながら書いた。