やはり取り締まり班の登場を事前に承知していたＴカフェでも似たような風景がみられた。お客さん２０人余り皆グラスを使っていた。このカフェの店長は「店舗で回収される使い捨てカップが過去１００個程度だったが昨日は２０個に減った」と説明した。

取り締まり方式の限界も見えた。鍾路区に限ってカフェは約１０００店がある。鍾路区庁は毎日職員１０人が２人１組で取り締まりを行う計画だ。だが、取り締まり班関係者は「お客さんが集まる朝とお昼の時間帯は取り締まりが難しそうだ」とした。「取り締まり班の人員が少なく、お客さんが嫌がる可能性があるため」と説明した。それと共に「取り締まりよりは啓蒙に重点を置いたもの」と強調した。

もちろん、取り締まりに現実的は困難はある。カフェ事業主の不満から目をそらすことも難しい。事業主は「グラスを勧めてもお客さんが拒否すれば方法がない」と話す。この日、取り締まりの対象になったカフェの店長も「昼間の時間にはお客さん１５０人が訪ねてくるが、皿洗いをする余裕がなくてマグカップ数を以前より２倍（１２０個）に増やした」と吐露した。

カフェの現実的な困難を反映して環境部と地方自治体は実績中心の過怠金の賦課措置は自制することにした。ソウル市関係者は「店員が消費者に店舗内使い捨てカップの使用ができないという事実を告知したか、消費者がテークアウトの意思表明を明確にしたかどうかを確認した後、過怠金を課するかどうかを決め、事業主に不利にならないように進めるだろう」と話した。


ソウル市の演出された使い捨てカップの取り締まり現場…カ璃ェを事前に渉外（１）