<北朝鮮砲撃挑発>非常軍事委開いて完全武装命令…金正恩が直接指揮
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.22 10:18
軍事的対決が一触即発状況に高まると北朝鮮は金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が自ら出た。今月20日午後、労働党中央軍事委員会非常拡大会議を緊急招集した。朴槿恵(パク・クネ)大統領が主宰した国家安全保障会議(NSC)に該当する。朝鮮中央テレビが21日午前に放映した画面で、会議を主宰した金正恩は几帳面に書類に目を通しながら一つ一つ指示を与えた。
金正恩はこの席で朝鮮人民軍総司令官として準戦時体制を宣言して軍に完全武装を命じた。北朝鮮が準戦時体制を宣言したのは今回まで計8回。金正恩就任後は初めてだ。それさえも21日午後5時を期して前方部隊には戦時状態に転換しろとの指示を出した。中央軍事委が「非常拡大会議」という名前で会議を招集したのも初めてだ。韓国統一部関係者は「『非常』を付けたことは金正恩の意志を示し、その意図を軍人だけでなく住民たちに知らせるためのもの」と話した。
会議には金正恩をはじめ軍幹部10人など合計16人が参加した。軍首脳部は総出動した。黄炳瑞(ファン・ビョンソ)軍総政治局長、李永吉(リ・ヨンギル)総参謀長、朴映式(パク・ヨンシク)人民武力部長、金元弘(キム・ウォンホン)国家安全保衛部長、崔富日(チェ・ブイル)人民保安部長、金英徹(キム・ヨンチョル)偵察総局長、チョ・ギョンチョル保衛司令官らだ。このうち李永吉と金英徹は今回の対南挑発を直接指揮した人物だと政府当局者はにらんでいる。対南業務を受け持っている金養建(キム・ヤンゴン)党統一戦線部長兼対南秘書とチョ・ヨンウォン党副部長、軍需工場を担当するホン・ヨンチル党機械工業部副部長も同席した。特に、金英徹は21日午後に外信記者会見を開き、「南朝鮮の政治・軍事的挑発が国の情勢を危機一発の局面に追いやっている」と主張した。