【時視各角】朴槿恵の涙とオバマの沈黙(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.26 13:28
振り返ると、朴大統領は就任後、「自分一人」のリーダーシップを構築してきた。長官は閣僚会議で言葉を書き取るだけだった。その貧弱な土台がセウォル号の事態でそのまま表れた。もう韓国社会はこのような強力な(strong)リーダーシップより、偉大な(great)リーダーシップを渇望している。権力は握るほど小さくなり、分けるほど大きくなる。国民の望みに合わせるには、政治家の姿勢は低いほどよい。もし朴大統領が青瓦台(チョンワデ、大統領府)の前に集まったセウォル号の犠牲者家族に直接会っていれば。4月に青瓦台民願室まで訪ねてきた安哲秀(アン・チョルス)新政治連合代表を快く大統領執務室で迎えていれば。
オバマの沈黙が引き立ったのは、普段の彼の滑らかな話しぶりと対比されたおかげだ。偉大な演説家は沈黙の力を知っている。朴大統領の涙は2%不足した感じだ。その誠意が国民の心を動かすには、従来のイメージを変える反転が求められる。朴大統領が自ら内閣・セヌリ党と権力を分け、野党まで抱え込む姿を見たい。こういうものが「政治ショー」なら「政治ショー」は決して後ろ指をさされる対象ではない。