現代自動車、来年から会社労組に代わり金属労組と賃金交渉
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.18 09:08
来年から現代(ヒョンデ)自動車の労使交渉に出てくる労組が変わる。これまでの現代自動車労組(金属労組現代自動車支部)に代わり産業別労組である金属労組が交渉の前面に登場する。現代自動車労使の自律交渉は今年で終止符を打つという話だ。これに伴い、来年の交渉では現代自動車の内部労働条件以外に金属労組の指針が大きな変数になるものとみられる。このため今年より交渉が険しくなり争議行為も頻繁になるのではないかとの懸念が出ている。
こうした状況が予想されるのは来年9月で現代自動車労組の地位が格下げされるためだ。現代自動車労組は厳密に問えば独自労組ではない。金属労組傘下の下部組織だ。金属労組は金属産業に属する全国の企業労働者がひとつになった単一労組だ。したがって法的交渉権と交渉締結権は金属労組にある。全国的な規模のためその傘下に地域別支部があり、地域支部の下に企業別支会を置く形態となっている。労使間交渉は金属労組本組(指導部)や支部が出て進める。
現代自動車労組は2006年11月に企業別独自労組から金属労組所属傘下組織に変更した。この時に金属労組から地域支部と同じ地位を与えられた。いわゆる企業支部だ。起亜(キア)自動車、万都(マンド)、双竜(サンヨン)自動車、韓国GMも同じ形態だ。大企業労組の影響力と各企業の事情を考慮し、ある程度独自の権限を認めた措置だ。