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<ノーベル賞の話>奪われた黄金の発明

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.09.15 10:22
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ノーベル賞の業績だからといってすべて同じはない。相当数の業績は専門知識の領域にとどまるだけで一般社会に及ぼす波及力がわずかだが、あるものは産業と市場に多大な影響を及ぼす「メガトン」級の成果だ。創造経済が広く知られているこの頃、韓国が渇望しているのがまさに「破壊力の大きい実用的成果」だ。代表的な例が、英国ケンブリッジ大学のMRCという研究所で働いてきたミルスタインとケーラーの「モノクローナル抗体」生産技術だ。1984年にノーベル賞を受賞したこの技術は、診断と医薬市場の地図を完全に変えてしまった。2014年のグローバル医薬市場でわずか5個の抗体製品の売上額の合計が何と50兆ウォン(約5兆円)を超えた。昨年、韓国が自動車と半導体を輸出して稼いだお金がそれぞれ55兆ウォンと70兆ウォン前後だから抗体技術の商業的威力を察することができる。

抗体というのは、外部から病原菌が入ってくるとそれに対応するため私たちの体が作り出す特殊な蛋白質だ。病原菌数は数え切れないほど多いが、歯に付着する抗体はその数よりもはるかに多い。74年、こうした抗体の多様性に関心を持った28歳のドイツの青年ケーラーがミルスタインの研究室に入ってくる。彼はわずか数カ月のうちに抗体生産細胞とがん細胞を融合して1種類の抗体を無制限に生産できる技術を開発した。ミルスタインはこの技術の商業的価値を認知できなかった。研究所の内部会議でこの結果を聞いた行政職員は関連機関に直ちにその重要性を伝えた。しかし応用価値があまりないと感じた職員たちが煮え切らない態度に出ている間、ミルスタインの論文が発表されて技術が公知の事実になると、すぐに最初から特許を出すことができなくなった。ところで、とんでもないことにミルスタインから細胞株を提供された米国研究陣がこれを利用して世界で初めてがんとウイルスにつくモノクローナル抗体を開発して特許を出した。その後モノクローナル抗体を利用した事業はほとんど米国が主導する局面になった。79年に首相になったマーガレット・サッチャーの指示で作られた調査委員会議の報告書は、特許と実用化に対する科学者の「無知」を批判し、これは再び学問精神と商業主義論争を触発させた。

 
ミルスタインのストーリーには興味深い示唆点が多い。その中で特に、基礎研究によっても商業的に破壊力のある技術が開発されるという点、特許と実用化に対する認識不足で天文学的規模の収入を失いかねないという点、他人の基礎固有技術を使っても事業化部門ではむしろ先んじることができるという点などは韓国政府が科学技術政策を樹立する際、参考にするに値する。

キム・ソニョン ソウル大学生命科学部教授

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