金正恩、1カ月近く姿現さず…激化する対北朝鮮情報戦争(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.30 14:22
元対北朝鮮情報関係者は「過去に金正日の静きが把握できない時に死亡説を流せば、平壌がいかなる形態であれ動き出した」と話す。その後続動向を追跡しながら追加情報の収集に集中するということだ。2003年5月に浮上した北朝鮮官僚の吉在京(キル・ジェギョン、労働党副部長)の西側亡命説も同じだ。金正日の秘密資金を管理していた彼の動向を追跡した米中央情報局(CIA)ソウル要員が亡命説を広め、国内メディアはこれを大々的に報道した。結局、中央日報の特ダネで、すでに3年前に死亡して平壌に埋葬されているという事実が墓碑の写真とともに公開された後、亡命説は落ち着いた。
北朝鮮がこうした状況を逆利用して動向を眺める場合もある。1987年末に金日成(キム・イルソン)主席の死亡説が出た時もそだった。ユーゴ事態の観測が強まっていた時点に、最前方の北朝鮮軍哨所に弔旗が掲揚されたという観測結果が報告され、合同参謀本部議長が国会で報告もした。金日成は数日後、北朝鮮を訪問したモンゴル大統領を迎えるため順安飛行場に現れるサプライズショーを見せた。韓国情報当局は呆気にとられた。今回のクーデター説、植物人間説などに、北朝鮮が今後どんな反応を見せるかという点にも関心が集まる。