韓経:【コラム】韓国大統領選挙討論とトランプ大統領の請求書
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.05.02 14:56
1970年に米国に移民してもうすぐ50年となる。米国で暮らしながら警察と軍、企業、市民団体を経て政治にも挑戦した。最初は自分自身が良い生活をするためだったが、時間が流れるにつれて米国をより良いところにしたいという熱望が強くなった。基本的に米国の将来に対する心配が多い。しかし最近は祖国、韓国に対する心配で夜も眠れないことが少なくない。
韓国の第19代大統領選挙を控え、候補者のテレビ討論会を見ている。討論を見ると、心配が解消するのではなく、むしろ深まる。理由はいくつかある。まず候補が掲げた公約から心配だ。数日前の討論会で、ある候補は数十万人の公共雇用を創出するという別の有力候補に財源対策があるのかと追及した。有力候補はあいまいな答弁をし、「詳しい話は我々の政策本部長と話せばよい」と述べた。
米国でこのようなことばあれば候補を辞退しなければならなかっただろう。筆者は米ジョージア州で下院議員選挙に2回出馬した。米国では遊説場や討論会でも多くの質疑応答がある。きちんと答弁できなければすぐに「資格が足りない」という指摘と野次を受ける。それが大統領候補ならどうなるだろうか。