<税金の無駄遣い>さび付いていくソウルの漢江クルーズ船(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.09.14 11:41
残されたのは実戦投入だった。ソウル市はまず楊花大橋の橋脚と橋脚の間隔を広げる工事が完了していなかったため、楊花大橋東側の漢江だけで遊覧船を運航することにした。料金策定が必要だった。ソウル市は5月の市議会に遊覧船料金を定めた条例改正案を提出した。市民の税金で作った船舶であり営業のためには条例通過が必須だった。
だが、改正案は市議会環境水資源委員会でまだ係留されている。9月の臨時市議会でも案件に上がりながら終盤ではずされた。「西海航路事業全面再検討」を主張する市議会多数党の民主党が西海航路用遊覧船の営業を許可しなかったためだ。市議会のイ・チャンソブ環境水資源委員長(民主党)は、「呉前市長が無謀な事業を展開したのが間違い」と話した。さらに呉前市長が中途辞任し西海航路事業はさらに不透明になった。これまで市民の税金がつぎ込まれ続けた船は「くず鉄の塊」になりつつある。あちこちがさび付いている。管理費も1カ月に数百万ウォンに達する。