北朝鮮の楊亨燮（ヤン・ヒョンソプ）最高人民会議常任副委員長（８５、写真）は８日、北朝鮮の後継問題に関し、「青年大将・金正恩（キム・ジョンウン）同志（２６）を迎えることを光栄に思う。彼がこれから北朝鮮を率いることになるだろう」と明らかにした。

楊亨燮は労働党創建６５周年（１０月１０日）を控え、平壌（ピョンヤン）に駐在中のＡＰＴＮとのインタビューで「人民は金日成（キム・イルソン）同志から金正日（キム・ジョンイル）・金正恩同志と３代続く偉大な指導力に自負心を抱いている」と主張した。これは、金正日の後継問題と関連した北朝鮮当局関係者の初めての公式発言となる。

楊亨燮は平壌万寿台（マンスデ）議事堂で行ったインタビューで、「国防委員長の金正日同志とその後を継いだ金正恩青年大将が革命を率いており、人民も光栄に思っている」と述べた。

北朝鮮は先月２８日、平壌（ピョンヤン）で開かれた労働党代表者会を契機に金正日（キム・ジョンイル）の三男・金正恩に将軍称号を与え、党中央軍事委副委員長に任命した。また労働新聞は先月３０日付で金正恩の姿を初めて公開した。しかし北朝鮮官営メディアは金正恩の後継の地位に関して説明をしていなかった。