「私の漫画見て東大に入ったという手紙も」(1)

「私の漫画見て東大に入ったという手紙も」(1)

2010年01月29日12時41分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  いつの間にかテレビは「アイドル」の世の中だ。

  ダンス、歌、ルックス、何一つ欠けるもののない少年、少女らが才能を披露する。スポーツではキム・ヨナキッズ、パク・セリキッズのブームが広がる。

  同じ年ごろのスターを見るティーンエイジャーは惨めな気持ちになる。それらにとって教室は、何の才能もない子どもたちの刑務所だ。勉強とは、10代に担ぐゴルゴタの十字架のようなもの、とばかり思える。ところが、違うという。

  「勉強は多様な個性の中の1つ。大半の子どもは潜在力を育てられなかったため勉強できなくなるのだ。教師と親には、それらの情熱を見つけだす義務がある」--。

  ドラマ「勉強の神」の原作となった「ドラゴン桜」の漫画家・三田紀房氏(52)の言葉だ。漫画「ドラゴン桜」(韓国版のタイトル「最強入試伝説/落ちこぼれ、東大へ行く」)は日本でだけでも600万部以上が売れた大ヒット作。同氏が「勉強の神」の制作会社(ドラマハウス)の招待で韓国を訪れた。初の訪韓となる。

  厳しい「成功の伝導師」という予想とは裏腹に、修道士のように清く安らかな顔だった。鋭く輝く瞳からは、漫画家というよりは実用哲学者のような雰囲気が漂った。27日午後に見学した水原(スウォン)のKBSテレビ(韓国放送公社)スタジオに同行し、「勉強の哲学」について尋ねてみた。

  ◇入試教育、避けられないのなら楽しむべき=「騙されず、負けたくないなら勉強しろ」。ドラマ「勉強の神」で「天下(チョンハ)大・特進クラス」を率いる弁護士、カン・ソクホ(キム・スロ)はこのように一喝する。「勉強の神」では天下大という仮想の一流大を設定したが、原作漫画では東京大を明言、照準する。カン・ソクホが吐く毒舌も、漫画の中の桜木弁護士とは比べものにならない。

  「学歴社会、入試地獄をあおぐ」という非難もある。「東大進学を目指すという設定だが、実は勉強というのが“成長の機会”だという点を語りたかった。何でも目標を決め、熱中する過程で人は成長する。スポーツ、音楽が好きな子がいれば、勉強好きの子もいるはず。それらに刺激を与えたかった」。それでも漫画は入試教育そのものを否定することはない。

  詰め込み教育についても「最小限の努力で最大の効率をあげられる学習法」とかばう。「外部の教師を迎え入れる設定が塾などを助長する」という質問には「生徒、親の要求についていけない教壇が変わるべき」と話した。「生徒を、学校の成績によって並べる入試教育が望ましいかについては、日本でも議論があった。事実上、試験が人間性を評価することはできない。しかし教育の現場では、能力に比例し数値で評価する同一な基準がなければならない。評価者の基準や先入観によって不利益を受けるとしたら、生徒が納得できないからだ」。

「私の漫画見て東大に入ったという手紙も」(2)
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