「北朝鮮食糧危機、住民たちは今年2カ月は飢えなければならない状況」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.24 15:33
果たして北朝鮮に第2の「苦難の行軍」事態がやってくるのだろうか。北朝鮮が10年余ぶりに最も深刻な食糧難をむかえているという報告書を、今月初めに世界食糧計画(WFP)と国際連合食糧農業機関(FAO)が発表したあとで、コメ論争が紛糾している。政府は待っていましたと言わんばかり800万ドル(約8億7700万円)の人道支援資金を国際機構に送り、これとは別に直接食糧支援をする方案を検討中だ。国民的公論化を経るとはいったが、政府は方向を決めておいて時期を秤にかけているところだといえる。「人道主義以上でも以下でもない」〔金錬鐵(キム・ヨンチョル)統一部長官)とはいうが、食糧支援を媒介に北朝鮮を対話の場に呼び出そうとする思惑が透ける。
食糧支援をするような時ではないという反論も根強い。北朝鮮が短距離ミサイル連続発射など低強度挑発を継続している状況で、北朝鮮圧迫の国際共助戦線を乱しかねないという懸念のためだ。人道主義支援は北朝鮮制裁の例外だと認められているが、食糧輸入に使うべき外貨を浮かせて別のところに使えるため結局は制裁効果を弱めることにつながりかねない。そうした中で北朝鮮の食糧難が実際以上に水増ししていたという分析も出てきた。