李柱烈（イ・ジュヨル）韓国銀行（韓銀）総裁が２２日、金融市場の変動性が拡大しているため必要な措置を準備中と明らかにした。

李総裁はこの日の講演で、「米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）の金利正常化と関連し、金融市場の変動性が増幅している。マイナスの影響を最小化することが急がれる」と述べた。続いて「必要なら金融・為替市場の安定化措置を取る」と強調した。

韓銀がこの日出した報告書「今年７－９月期の外国為替市場動向」によると、先月、米ドル－韓国ウォンの為替レートは１ドルあたり一日平均４．９ウォンずつ動いた。変動率は０．４７％で、今年２月（０．５１％）並みとなった。ウォン安のペースも速かった。７－９月期に４．１％もウォン安が進んだ。２０１１年７－９月期（－９．４％）以来、最も大きな下落幅だ。

米国が量的緩和を終えて来年から政策金利を上げると予告し、ドル高が進んでいる。韓国ウォンは新興国の通貨の中でも特に敏感に反応している。李総裁は「リスクは恐らく外側から来るのではないかとみている」とし、米国の金利正常化、ユーロゾーン（ユーロ貨幣を使用する欧州１８カ国）の景気沈滞とともに中国資産市場の不安定を挙げた