希望と悔いを同時に残して、秋信守（チュ・シンス、３０、クリーブランド）の２０１２年シーズンが終わった。

秋信守は４日（日本時間）、シカゴ・ホワイトソックスとの２０１２メジャーリーグ最終戦で４打数１安打をマークした。個人最多となる１３試合連続ヒットをマークした秋信守は、打率２割８分３厘（５９８打数１６９安打）、１６本塁打、６７打点、２１盗塁の成績でシーズンを終えた。

秋信守としては１００％ではなかったものの、満足できるシーズンだった。昨年、飲酒運転、脇腹の痛み、左手親指の手術など悪材料が重なり、最悪のシーズンを送った秋信守は、１年で反転に成功した。シーズン中盤に打順が３番から１番に変わった後、個人最多となる４３本の二塁打を放ち、“大砲型テーブルセッター”に変身した。体調管理も安定し、１６１試合のうち１５５試合に出場した。クリーブランドはアメリカンリーグ中部地区５チームのうち４位だった。

惜しまれる部分もあった。秋信守は今季、復活に成功したが、０９年から２年連続で「打率３割－２０本塁打－２０盗塁クラブ」を達成した全盛期には届かなかった。特に打率と本塁打、打点で期待の数値を下回った。左投げ投手との対戦で弱点を表したからだ。右投げ投手には３割２分７厘、１４本塁打と強さを見せた秋信守は、左投げ投手には１割９分９厘、２本塁打と振るわなかった。昨年６月に左手親指にボールを当てて手術を受け、トラウマが生じたうえ、執拗に内角を攻める投手のボール配合に打撃リズムを崩した。

シーズンを終えた秋信守は移籍が最大の関心事になった。今年４９５万ドル（約５５億ウォン）だった秋信守の年俸は大きく上がる見込みだ。さらに来季後にフリーエージェント（ＦＡ）資格を取得するため、所属チームのクリーブランドが他球団に送り出す能性が高い。