【コラム】韓国の製造業の未来を考える(2)

【コラム】韓国の製造業の未来を考える(2)

2014年10月23日10時52分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  しかし韓国が最先端産業で成功するには政府の研究開発支援が画期的に強化されなければならない。短期利益を出し続けなければならない企業の立場ではいつ利益を出すかもわからない最先端産業に研究開発費をつぎ込むのは大変だ。したがってこうした産業を開発するには短期的な収益性を考えなくても良い国の研究開発投資が不可欠だ。コンピュータ(国務省)、半導体(海軍)、インターネット(国務省)、航空機(空軍)、生命工学(保健研究院)など米国が主導権を握っている先端産業はすべて米連邦政府と軍部の莫大な研究費支援により発展したことがその良い証拠だ。

  2番目に、後発国の追撃が難しい産業は機械、部品、素材産業だ。この産業は技術自体は最先端ではなくても、高い精密度、厳格な品質管理、高度で熟練した労働者が要求されるため後発国が発展させるのは容易でなく、韓国もまだこうした産業は非常に弱い。韓国が産油国を除く世界のすべての国との貿易で黒字を収めながらも日本とは構造的な赤字を出しているのはまさにこうした産業が弱く、こうした品物を日本から大量に輸入するためだ。

  機械、部品、素材産業は高度に特化され匠の精神が必要な産業のため大企業よりは中小企業に適合した業種だ。ところが中小企業の最大の弱点は研究開発に投資をする余力が少ないということで、これらが成功するにはドイツのフラウンホーファー協会のような公共研究所が必要な技術研究を提供したり、イタリアのように同一業種の中小企業が集まって共同研究所を作らなければならない。

  もちろん最先端産業や機械、部品、素材産業すべて簡単な産業ではない。すでに米国、欧州、日本など先進国が優位を占めている産業であるためだ。しかし韓国が真の先進国になろうとするならばこうした産業に進出し先進国と競争して生き残らなくてはならない。

  容易な道はない。しかし韓国がこの段階で座り込まないようにするなら過去に無から有を創造した精神で再び挑戦しなければならない。

  張夏準(チャン・ハジュン)ケンブリッジ大学経済学教授

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