【コラム】「中国は目覚めた獅子だ」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.03 15:56
中国は獅子だ。国家主席の習近平の言葉は宣伝的だ。彼は「中国という獅子はすでに目覚めた(睡醒的獅子)」と述べた。「眠れる獅子を起こすな。中国が目を覚ませば世界を震撼させるだろう」--。2世紀前のナポレオンの警告だ。中国の潜在力に対する恐れの表示だ。
その時代、中国は足の爪がはがれた獅子だった。実情は暴露された。120年前の日清戦争でだ。中国は日本に完敗した。西側国家はハイエナのように集まった。習近平の発言は強烈だ。歴史の感慨を表す。その言葉は帝国主義時代の悲しい記憶を吹き飛ばす。富国強兵の自信を表出する。
それと対比される場面がある。ハリウッド古典映画『北京の55日』だ。清の末期、1900年の義和団の乱が背景だ。義和団は外国勢力排撃を掲げた。北京駐在の外国公使館を攻撃する。主人公はチャールトン・ヘストン。中国に駐留する米国海兵隊の少佐だ。彼は海兵隊員に指示する。「(中国人が)英語を話せないからといって我々より劣る種族だと考えてはいけない」--。優越感があふれる。中国に屈辱的なセリフとして記録された。