<貧困死、変死現場を行く>(下)不十分なシステム=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.25 16:55
2014年8月、京釜(キョンブ)高速道路下り線の天安(チョナン)IC付近でイ氏(45)のワゴン車が非常駐車帯に駐車していた8トントラックに突っ込んだ。シートベルトを締めていたドライバーのイさんは肋骨のケガで済んだが、シートベルトを締めずに助手席に乗っていた妻(25)はその場で死亡した。妻はカンボジア出身で事故当時、妊娠7カ月だった。
夫のイ氏は居眠り運転と不注意のせいで事故を起こしたと主張した。しかし警察は助手席だけが大きく破損していた点と、妻に26件の生命保険がかけられていた事実を確認して故意の事故を疑った。イ氏は妻の死亡により保険金数十億ウォンを受け取ることができる状況だった。