韓国、確認された盗難文化財だけでも796点…「海外流出しないか心配」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.23 10:46
大韓仏教曹渓宗は22、23日、鍾路区の韓国仏教歴史文化記念館で盗難文化財48点を展示すると明らかにした。このように盗難文化財が回収されたのは珍しいケースだ。これら文化財が競売に出てこなければ回収は難しかった。現在、文化財庁で確認されている盗難文化財は計796点。文化財庁の関係者は「高価な文化財が平均10億-30億ウォンで取引されるのを勘案すると、闇市場の規模は1兆ウォン台にのぼると推定される」と述べた。
寺院の法堂、殿閣は誰でも出入りでき、仏教文化財は「死角地帯」にある。曹渓宗総務院文化部長のヘイル僧侶は「昼に来て法堂内の文化財と周辺を撮影し、事前作業をする場合もある」とし「今は防犯カメラや警報機などが設置され、盗難件数が大きく減った」と話した。
専門家は「1対1流通」という閉鎖的な構造を文化財闇取引の根本的な原因とみている。高価な文化財であるほど1対1で取引されるため、監視が難しいということだ。ヘイル僧侶は「盗難文化財図録があるため公開的に売買するのは難しいが、密輸などを通じて海外に流出しないか心配」と話した。