「韓国、ますます日本に似ていく」…『続・悩む力』の姜尚中教授(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.11.07 16:00
--作家の夏目漱石(1867-1916)を主に引用している。
「100年前と今の現実はよく似ている。 上から下へとすべての人々を覆うような国権主義が支配的で、政治的な無関心が広まったのも似ている。 当時、漱石はどうすれば私たちが暮らしやすい社会になるか真剣に悩んだ知識人だ。 現在、韓国・中国・日本を動かす力はお金と民族主義だ。 これは非常に悲観的だ。 欧州はもう一つの価値として欧州共同体を提示した。 しかし東アジアはまだこれを提示していない。 漱石が常に悩んでいたことだ」
しかし姜教授は、こうした苦痛の時間の後にまた生きる力を得ようと強調する。 心理学者ウィリアム・ジェイムズ(1842-1910)の「二度生まれ(twice born)」という概念だ。 人生の意味を求めてさまよう人が“心の病”を経て、新しい人生の価値を見いだすことができるということだ。