<チャイナインサイト>THAAD問題を乗り越えるには中国官僚の「揣摩上意」知るべき(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.24 15:17
高高度防衛ミサイル(THAAD)配備をめぐる韓中間の摩擦が続き、中国に投資した韓国企業の経営問題が累積している。韓中THAAD問題は安保問題であるため政府が率先すべきだが、まだこれといった解決方法は見つかっていない。韓国企業が自力で中国の報復措置に抗議しようとしても容易なことではない。報復の根拠を残さない中国の老獪で独特の官僚文化が背景にあるからだ。
中国共産党の政策命令に関連する官僚文化を理解するためには「揣摩上意」という言葉を知らなければいけない。「上部の意を推し量って適切な措置を取る」という意味だ。2000年ほど前の戦国時代から受け継がれてきた中国行政官僚の根深い慣習だ。
中国共産党は保安を要する政策や敏感な案件を扱う指示を出す時、よく2つの方式を使う。一つは次官級以上に伝えられる公文書の直接的な回覧方式だ。文書を人が回して確認させた後、また回収する方法だ。過去にトウ小平が改革・開放の意を他の指導者に伝える時にこの方式を使ったという。21世紀に入った今でも重要な政策文書はこのようなアナログ方法で伝えられている。