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【コラム】“優しく生きよう”という注文=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.07.10 17:31
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問題:次の〇〇に入る単語は?

7月3日安全行政府、〇〇価格業者広報大使委嘱

 
7月8日現代車、〇〇価格政策拡大

8月1日警察庁、〇〇運転マイレージ施行

正解は“優しい”だ。この頃は韓国政府も地方自治体も、企業もこの単語を愛用している。概念の説明をしようとするならば、優しい価格企業は“該当地域で平均価格以下で良質のサービスを提供する企業”だ。主管部署である安全行政府は「業者間の自律競争で物価安定と庶民経済再生に寄与することができる」と強調している。 “国民の初恋”と呼ばれるmiss A(ミスエイ)のスジを広報大使に座らせて、指定基準を強化していく方針だ。先立ってソウル市は優しい価格業者“優しい店”1092カ所を選定した。

京畿道(キョンギド)はこの制度を一段階アップグレードさせた。名付けて“優しい価格業者ヒーリングプロジェクト”。今月から4カ月間、創業希望者が優しい価格業者でインターンで仕事をすれば業者には技術普及料として月50万ウォン(約4万4000円)を、創業希望者には一日2万5000ウォンを与える。警察庁の優しい運転マイレージは、運転者が道路交通法遵守を約束した後1年間の実践に成功すれば罰点と免許停止日数を減らす制度だ。「交通文化改善レベルで運転者の自発的参加を引き出すためのもの」だ。

“優しい”という形容詞は力が強い。これに終わらない。スタイルから食堂、金融、分譲価格、ニュース、欲望でと現存するすべての名詞を修飾することができる。同伴成長委員会はパン屋業などを中小企業適合業種に指定した後「優しい結論を結んだ」と自評した。ある労働団体は、鉄道民営化反対声明で「KORAILの赤字は安値で質の高いサービスを提供するために必ず必要な優しい赤字」だといった。

財界のホットトレンドも“優しい経営”だ。企業家に対する裁判や検察捜査が続く中で、大規模正規職の転換、正規職の時間制雇用転換のようなニュースが相次いでいる。国会では企業の社会的責任を強調する“優しい企業”誘導法案が発議される予定という。

このように“優しい”シリーズが流行するには理由がある。何より私たちが生きている現実が優しくないためだ。分かれば分かるほど仕事をして食べて消費するすべての面において信念を持ち難い。今年に入って相次いだ甲乙関係の議論の中に階層間の敵意が膨らんでいる。“優しい”の蔓延はそれだけ暮らしが“せち辛く”なり殺伐としてきたという意だ。

それでも優しさという倫理的な基準を、経済活動にまで導入するのが果たして正しいことであろうか。また、それを政府が主導するのが望ましいのだろうか。

庶民生活の安定が目標と言っても、韓国政府と地方自治体がインセンティブをとって業者を指定をするのは問題がある。より洗練されるように進化した物価の取り締まりの疑惑が濃厚だ。指定を受けることが出来なかった業者の剥奪感を育てることになる。先週食堂で夕食を食べて主人に尋ねた。なぜ優しい価格業者と指定されなかったのかと。主人は声を高めた。

「それじゃあ、私どもは何か悪い価格業者でしょうか?私も良い食べ物を安く差し上げたいが、野菜の価格が…」。

甲乙関係も同じだ。乗務員をとがめる常務だろうと、財布を振り回す会長だろうと私たちは彼らに優しくなれと要求しているのではない。最小限の法と常識に従えとの話だ。経済的な取り引きに個人的な道徳観念を重ねて、“優しい企業”のコスプレをしろというのは解決策にはなれない。企業と自営業者は競争力を育てて良い製品とサービスを適正価格に売って、政府と市民は企業がまともに法を守って税金を出すのか徹底して監視しなければならない。優しさよりも有能さが、倫理より遵法精神が必要な領域だ。

「世の中には道徳的な本も、不道徳な本もない。よく書けた本とそうでない本があるだけだ」(オスカー・ワイルド)。全てのものを道徳性で還元させることができるという錯覚は、社会を危険に陥れるわなだ。“優しく生きよう”という注文を覚えるといって現実が優しくなりはしない。

クォン・ソクチョン論説委員

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