朴槿恵政府、セウォル号事故当時の報道介入で波紋

朴槿恵政府、セウォル号事故当時の報道介入で波紋

2016年07月01日09時54分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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李貞鉉(イ・ジョンヒョン)議員(左)、金時坤(キム・シゴン)前KBS報道局長(右)
  「今この時点でそのように海警と政府を叩くのが正しいのか」(李貞鉉議員)

  「どういう話か分かりました」(金時坤前KBS報道局長)

  旅客船セウォル号沈没事故(2014年4月16日)の5日後の4月21日、青瓦台(チョンワデ、大統領府)広報首席秘書官だった李貞鉉(イ・ジョンヒョン)セヌリ党議員と当時の金時坤(キム・シゴン)KBS(韓国放送公社)報道局場の間の通話内容だ。李議員が海警の責任を問うKBSの報道に対し、「海警を批判するな」と注文したことが表れている。

  全国言論労働組合は30日、ソウル韓国プレスセンターで記者会見を行い、こうした対話の録音を公開した。これによると、李議員は金前局長に電話をかけて「KBSニュース9」の海警批判に抗議した。

  李議員はセウォル号惨事の責任は船長と船員にあるという点を強調した後、「(KBSの)報道に意図があるように見える」と述べた。これに対し金前局長は「(海警を)非難した理由はそれだけ責任も重大であるため」と説明した後、「李先輩、正直、我々ほど多くのことを助けたところはどこにありますか」と語った。

  言論労組は李議員の発言は放送の報道と編成に直接・間接的圧力を加えたもので、放送法4条2項違反だと主張した。この条項は「誰であれ放送の編成に関し、放送法または他の法律を根拠とせず、いかなる規制や干渉もできない」という内容だ。

  言論労組は李議員が当時の青瓦台広報首席秘書官だったという点で「報道を統制しようとする政権レベルの組織的な動きがあった」という疑惑を提起した。

  4月30日、李議員は金前局長に電話をかけた。海警が民間救難業者「アンディーン・マリン・インダストリー」を先に投入するために海軍潜水要員の救助作業を制止したというKBSの報道が出た直後だった。李議員は金前局長に「一つだけ助けてほしい」と話し始め、「(海軍も)投入された。順に入っただけだ」と述べた。金前局長が「ニュースライン側に私が一度話をしてみる」と答えると、李議員は「よりによってKBSを今日見た。一度だけ助けてほしい」と語った。言論労組は「KBSを今日見た」という言葉の主語が朴槿恵(パク・クネ)大統領と推定されると主張した。

  公開された録音に関し、キム・ファンギュン言論労組委員長は「青瓦台広報首席秘書官から指示を受ければ検討しなければいけないのが今の公営放送の現状」と指摘した。これに先立ち先月27日、セウォル号特別調査委員会は李議員と金前局長を放送法違反容疑で検察に告発すると明らかにした。これに対し李議員は30日、「普段から親しい間柄だったため通話内容がやや行き過ぎた。私の過ちだ。金前局長に申し訳なく思う」と話した。
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